兄・朝長修の9回目、最終回の佐賀新聞『ろんだん佐賀』への投稿をここに転載します。
最終回に相応しく、兄にとって理想の医師像を述べました。父と同様、寄り添うのが“患者様”ではなく“患者さん”なのが兄らしいと思いました。偉ぶることなく、卑下することなく、対等に患者さんに接し、自分にできる限りの医療を行うのは医師としての責務です。
なお、蛇足ですが、大病院には診断や治療の技術に長けた医師が数多くいます。診断あっての治療ですので、診察だけの開業医は時として肩身の狭い思いをします。勤務医の中には勘違いして開業医や患者さんに横柄な態度をとる輩もいます。しかし、医療は不確実ですので、経験と共に謙虚になるはずです。技術より大切なことに“彼”が気づいてくれることを願っています。
211219『患者さんに寄り添う 恩師や父の診療をお手本に』9回目投稿(PDF)